宇宙太陽光発電システム。
定期的に見る話題です。
宇宙に太陽光発電の衛星を打ち上げて、発電した電気をマイクロ波かレーザーで地上に送電するっていう発電システム。
夢のような話だけど、当然そうそう簡単に出来るものでもないです。
その宇宙太陽光発電システムが2035年ころに出来るかも知れないという話がありました。
2135年のまちがいじゃないの?って話だけど、ちゃんと2035年です。
「ガンダム00」の世界がたった25年後に実現!?
http://ascii.jp/elem/000/000/584/584945/
簡単にまとめて言えばまだまだいろいろと制度や技術的な問題がありますってことみたいです。
まずは限られた静止軌道のを占有する問題。
その解決のためには他の目的の衛星との複合化などが必要と言っています。
ただそれでも複合したからと言って占有できるかは判らない。
日本だけの問題でもないので技術的問題よりもこっちの方が厄介かもしれません。
そして受電設備の問題。
直径4kmの広大な広さが必要になります。
なので洋上などが考えられてるそうですが、
こちらの問題は技術的にはそれほど難しくないかもしれません。
送電する時の制御技術と送電方式の問題
きちんと受電設備に向けて送電しないといけない。
これは実験を重ねて技術を磨いていくことで開発はできますね。
送電をレーザー送電とマイクロ波でどちらがいいかと言う問題ですが、現状はマイクロ波のほうが天候に左右されないのと、効率がいいということです。
生物や植物、他の衛星への問題
たまたま通った鳥などの生物には太陽光と同程度のエネルギーなので問題なさそうですが、長期間の植生や微生物への影響はこれからの問題みたいです。
他の衛星を破壊しちゃうとまずいんですが、こちらも研究段階。
パネルの展開や組み立ての問題
これは実際にアイデアも多いし、実証しつつ決めていくんでしょう。
太陽光発電システムの資材を起動へ輸送するコストの問題。
実際に一番の問題はこのコストでしょう。
どう考えても、発電で得られる利益よりも打ち上げるコストの方がかかるんなら実現しません。
宇宙エレベーターなんて話も出てますけど、それこそまだまだ先の話になりますし。
あとは宇宙観光が一般的になってコストが下がることを期待するってのが現実的なようです。
ただこれも今後10年いないに商業化に取り組む動きが現れた場合だそうです。
そうじゃないと他国にも商用宇宙旅行を考えている企業はありますし、ニーズが分散してしまうのでコスト低減が難しくなります。
となると商用宇宙旅行は日本よりもアメリカなんかの方が先に行きそうなので難しいですね。
認知度工場のために小規模化してでも、まず1基打ち上げてしまえばいいってのが、実は一番現実的なような気がします。
とにかくまずは1基打ち上げて、実際に宇宙で太陽光発電をしてみる。
それを地上に送るってのをやって、実際に出来るんだという事がみんなに認知された方が話が進んでいくと思いますけどね。
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